♯対談 「初めての議会」 高杉徹×小菅勝彦

―守谷の商店街を歩きながら

立憲茨城3区の総支部長・高杉徹さんと、議会のこと、守谷市のこと、これからのことを話しました。高杉徹さんは、国会議員秘書、常総市議4期、常総市長1期を務め、中小企業診断士、社会保険労務士として、現在もコロナの影響による多くの相談に専門的な企業支援に奔走しています。これまでの豊富な政治経験と、多くの中小企業の現場の今の声を聞き、具体的に政治を活かす高杉さんと一緒に、守谷市の商店街を歩きながらの対談です。


高杉徹プロフィール

1953年常総市生まれ。早稲田大学卒。国会議員秘書を12年務める。茨城県中小企業労務協会に勤務。常総市の市議4期。常総市長1期。立憲民主党の県連発足に加わり、衆議院茨城3区の総支部長に就任。

小菅勝彦プロフィール

守谷市議会議員。1964年生まれ。守谷市出身。地元の事務機器販売会社に就職し、約32 年間サラリーマン生活。2020年3月から守谷市議会議員。所属会派:立憲もりや(代表)


初めての議会

高杉:初めての議会はどうでした。

小菅:議会がどのように始まるか?そこから興味深々でした。議論する場面などは想像できましたが、最初の議会ですから、議長の選び方、各委員会の選び方、議会の運営をいかにするかなど、普通見えないので。

高杉:そうですね、議会の人事などは、議員さんたちの一大事ですからね。特に議長を巡っては、議会の運営に関わり重要なことですね。

小菅:それから、委員会がいくつも有りまして、議案を関連する委員会に振り分けて、詳しく討議し、委員会としての結論を出し、その後、本会議で討論・採決が行われるという、段取りや流れが、初めてわかりました。

高杉:議案の採決で迷うことはありませんでしたか。

小菅:ありました。健康保険の特別会計に対しての採決に当たって。

高杉:市民にとっては重要な案件ですね。守谷市は高いの?

小菅:県内で2番目に高いと言われています。まだ、個人的に分析できていないので、今回は、賛成という形を取りましたが。

高杉:重要ですね。私も市長時代に改革をしてきました。資産割をなくしたり、所得割を中心に変えてきた経緯があります。重要なことなので、新しい提案をしていただけるように期待します。

小菅:しっかりと勉強したいと思います。


新しい試み。小学校の教科担任性を導入

高杉:こちらから、一つ聞きたいことがあります。新しい試みで教科担任性を導入したと聞きましたが?

小菅:はい。それについては、皆さん賛成でした。

高杉:そうですか、国に先駆けて実施していくことだから、とてもいいと思いますね。先生の負担が軽くなり、子供たちにとっては、より専門性のあることを学ぶことができるという。期待したいですね。

小菅:数年実施して、良い成果が出るといいなと思います。

高杉:地方自治体って、国と同じことをしなくてもいいと思うんです。自治体独自の福祉政策や教育政策は国に先行して取り入れていくべきだと思います。


弱者に寄り添う

小菅:障害者関連の事業所が沢山ありますが、まだしっかり把握し切れていません。これから足を運び、まずは、お話を聞いてみたいと思います。

高杉:障害福祉の施策は、障害の種類によっても違いますね。よりきめ細な施策を考えていくことが重要だと思います。その点、現場を周り、当事者の声を聞くのはいいですね。

小菅:現場の声を聞かなければ、わかりませんから。

高杉:そうです。現場の問題の声を聞き、そこから施策に活かしていく、これが地方自治のいいところです。


現場の声を活かすー草の根民主主義

高杉:市民に一番近い政府は市町村議会ですね。コロナ対策にしても、現場の声を聞けるのは自治体ですから、自治体議会の大切さが出ているように思います。また、一人ひとりの声を、どうすくい上げるかも、難しいですが大切です。

小菅:小さな声をすくい上げていくということですね。

高杉:そうです。多数決の論理が全てではなく、少数者の声をどのように政治に活かすかも、民主主義の大切なところで、これこそ民主主義の基本だと思います。


文化を大切にする

小菅:今度、中央公民館のホールが、音響設備を入れ替え、反響板を入れるなどして改装されました。先日内覧会がありまして見てきました。今後、文化芸術の振興として活かしていきたいと思います。

高杉:文化芸術の振興、いいですね。課題としては、どのように思いますか?

小菅:公民館活動をしているかたが多くあります。その発表の場として、ホールが新しくなり、市民の方が、「見せたい」「見たい」という関係が相乗効果になるといいなと思います。イベントとして駅前広場で行われているものがありますが、芸術文化という点から、質の高い「市民音楽祭」などができるといいなと思います。

高杉:そうですね。茨城県の玄関口として、もっと先鋭的な芸術や文化があってもいいのではないでしょうか。楽しみにしています。

小菅:今日は、ありがとうございました。